西暦2000年、世はまさに大変革のさなかに有り、先人たちが営々と築き上げてきた既存のシステムあるいは組織は如何なる分野を問わず、”外からの容赦なき要求”と”内なる改革の声”によってその姿を大いに変えつつある。
日々、業界の内外で論じられる「地域建設業者の生き残りは可能なのか。建設業が地域の中で果たすべき役割は何なのか。いかにして公共工事及び業界に対する不信感を払拭できるのか。云々」といった議論にしても然り、業界は始まって以来の難局に直面しているといっても過言ではない。
この厳下の状況に対応すべく、現在、全国各地では若き「建設人」たちが、地域を挙げて結集し、熱き議論を交し合い、生き残りをかけた様々な試みを展開しはじめてはいるが、地域における”現実的しがらみ”から、論点は無難な”地域要件の練り返し”の域を得ず、国民にあまねく受け入れられるだけの”業界のあり方”を論じるまでには至っていない。しかし、時代はまさに聖域を許さず、”業界のあり方”もさることながら、業界が過不足なく存在するという”社会のあり方”さえも真摯に問うているのである。
われわれは、この時代の洗礼に臆することなく、正面から向かい合い、地域と国民に感謝され、尊敬されながら仕事をしていくために、また現在の具体的利益あるいは現実のしがらみにとらわれることなく、議論・行動し、以って地域建設業を魅力ある信頼感にあふれる産業に作り替えてゆくという使命を是が非でも達成しなければならない。
われわれはここに、『中国地方建設青年交流会』を立ち上げ、より広い範囲での意見交換を図り、「行き過ぎた地域要件」に拘泥されることなく、時代の要請にかなった「グローバルなスタイルでの地域建設業者のあり方」を検討し続けてゆくものである。
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