建設会報いずもNo.137
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安全委員山根 英二[有限会社 丸嘉土建]全国建設業労働災害防止全国大会に初めて参加して11建設会報いずも 私たち安全委員は、令和5年10月5日・6日の両日、広島市で開催された『第60回 全国建設業労働災害防止大会in広島』に参加しました。会場は主会場を「広島県立総合体育館」、専門部会場を「広島国際会議場他」とし開催されました。 広島県で12年ぶりの開催となった今大会はアフターコロナの中、現地とオンライン配信を組み合わせたハイブリッド開催で行われましたが、会場には全国からの会員をはじめとする関係者が2日間で延べ6,600名も参加する盛大な大会でした。今大会は中国地区での開催ということもあり出雲地区から理事・監事11名、安全委員5名、事務局2名の計18名参加されました。私は今大会が初めての参加でしたので会場の規模、雰囲気、参加人数の多さに圧倒されました。 初日広島市に到着し会場に向かう前の昼食時にトラブル?もあり「開会式に間に合うのだろうか」という思いを感じながら火傷覚悟でお好み焼きを食べ、足早に会場に向かい出雲地区参加者での集合記念写真を撮影し無事入場することが出来ました。 開会式では国歌斉唱を行い、建設業における労働災害によって亡くなられた方々への黙祷を捧げた後、建設業労働災害防止協会 今井雅則会長の挨拶、岸田文雄内閣総理大臣からのビデオメッセージ、来賓の方々の挨拶と続き、安全衛生活動に功労・功績のあった方への表彰・顕彰を行い、「安全の誓い」の宣言と順次執り行われました。 今回の来賓の方々それぞれ言っておられましたが、近年の気候変動の影響もあり自然災害が激甚化、頻発化しており、被災地域の迅速な復旧工事、人々の生活に直結するインフラ整備、維持管理等「地域の守り手」として建設業が担う役割はいっそう重要になってきています。一方で建設業では若者離れや高齢化が著しく、将来に亘ってこのまま生産体制を維持していけるか不安に感じることもあります。次世代の担い手を確保するために週休 2 日制の導入や「働き方改革」を推進するなど、安全で安心して働くことのできる職場環境の形成をより一層進めなければ「地域の守り手」として活動すること自体継続が困難になってきます。 また労働災害の減少幅は年々鈍化し、近年は増減を繰り返しており、死亡災害については令和3年から増加に転じ、島根県内でも令和5年11月松江市で重機と構造物に挟まれての死亡事故、12月21日には松江市島根原子力発電所で落下してきたコンクリートの下敷きになり作業員が死亡する事故も発生しており、私自身が重機を操縦することもあるため労働災害防止活動の重要性を危機感を持って再確認しました。 最後に今大会のスローガンが「仲間を思いやる一声 みんなで実現しよう安全な職場」であることから誰かではなく、まず私自身が安全意識を高め仲間を思い、何気ない一声から思いやりの一声、時には厳しく不安全な行動を見逃さない一声を掛け「安全は出雲から」を合言葉に今後も安全な職場であるよう努力していきたいと思います。  ご安全に!建設業労働災害防止協会 島根県支部建設業労働災害防止協会 島根県支部

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