建設会報いずもNo.137
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島根県出雲警察署署 長窪田 浩仁5建設会報いずも 新年明けましておめでとうございます。 一般社団法人島根県出雲地区建設業協会の皆様におかれましては、輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。 会員の皆様方には、平素から暴力団排除活動はもとより、警察行政の各般にわたり、ご理解とご支援を賜っておりますことに対しまして、厚く御礼申し上げます。 さて、暴力団情勢についてですが、令和4年末、全国の暴力団構成員等の数は約2万2,400人を把握しており、県内においては、六代目山口組傘下の組織3団体、構成員等約60人を把握しております。全国的に、暴力団構成員等の数は年々減少傾向にありますが、依然として六代目山口組と神戸山口組は対立状態にあり、全国各地で対立抗争に起因する銃撃事件等が発生するなど、予断を許さない状況にあるといえます。 また、近年、暴力団のほか、準暴力団をはじめ、緩やかな結びつきで離合集散を繰り返しながら犯罪に及ぶ「匿名・流動型犯罪グループ」が新たな治安の脅威となっています。これら犯罪グループは、闇バイトといわれている犯罪実行人の募集により、自分たちの手を汚すことなく、特殊詐欺や強盗、薬物の密売などの犯罪を敢行しており、特に、特殊詐欺においては、未来ある少年や若者が受け子や出し子として犯行に加担するケースが後を絶ちません。 薬物に関しては、昨今、若年層における大麻など違法薬物の乱用の拡大に歯止めがきかない状況であり、昨年は出雲警察署管内においても、二十歳の若者が大麻を使用、売買している実態を把握しております。「大麻には害がない」「たばこよりも安全」などという誤った情報に惑わされ、安易に薬物に手を出すことがないよう、薬物乱用防止に努めてまいりたいと思います。 犯罪グループは、こうした薬物の密売や特殊詐欺などの犯罪によって得た多額の資金を元手に、風俗営業やスカウト業に進出するなど、犯罪収益を様々なところに還流させており、その一部は暴力団に流れている実態が伺えます。 暴力団が最も恐れるのは、「暴力団の存在を絶対に許さない」という市民の皆様の断固たる決意と勇気です。 会員の皆様には、  暴力団を利用しない 暴力団を恐れない 暴力団に金を出さないに加えて、  暴力団と交際しないという暴力団追放の基本である「三ない運動プラスワン」を実践していただき、引き続き暴力団排除活動に御協力を賜りますようお願い申し上げます。 出雲警察署といたしましても、関係機関団体との連携を密にしながら、市民の皆様の先頭に立って、暴力団排除気運を醸成し、暴力団を社会から孤立させるための諸対策を推進してまいる所存でありますので、引き続き御支援を賜りますようお願い申し上げます。 終わりに、皆様の益々の御健勝と御発展を心から祈念いたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。新年のご挨拶

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