建設会報いずもNo.137
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No.137 2024 新春号島根県出雲県土整備事務所所 長渡部 文明6 新年明けましておめでとうございます。島根県出雲地区建設業協会の皆さまにおかれましては、つつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。 また、平素より当事務所が行う社会基盤の整備や、維持管理にご協力を賜り、心より感謝申し上げます。特に昨年の7月8日の豪雨の際には、週末の土曜日にもかかわらず早朝から夜遅くまで、そこから数日にわたり災害応急対応に当たっていただきました。お陰をもちまして迅速に道路啓開等の作業を終えることができました。改めてお礼申し上げます。 令和3年災害の復旧途上で見舞われたこの令和5年災害では、平田船川や湯谷川、堀川などの沿川で前回と同様に広く冠水や浸水被害が発生するなどし、出雲市の市街地における浸水対策の重要性を改めて強く認識したところです。 一方で昨年は長年の取り組みが結実したものもありました。その一つは山王地区県営農地耕作条件改善事業の竣工です。12年の歳月をかけ3.2 kmの改修を終えた山王川では、竣工後の7月豪雨の際には沿川で冠水等の被害は発生しなかったと聞いており、地域の皆様にも事業効果を実感して頂いています。 また平成20年度に着手した出雲河下港新沖防波堤建設事業も完成いたしました。これによりもたらされる港内の静穏度の改善は、冬季を含め年間を通じた安定的な荷役の確保につながり、地域の経済活動の活性化に寄与するものと期待をしています。 両事業に携わっていただいた会員の皆様に感謝を申し上げます。 さて、当事務所の今年の取り組みは、喫緊の課題である災害復旧事業の早期完了はもとより、重点的に進めている新内藤川水系の4河川、湯谷川、平田船川、十間川および高瀬川など市街地の浸水対策の他、広域ネットワークを形成する道路網の整備や地域課題を解決する道づくり、砂防、港湾、都市計画及び農業基盤・治山林道施設の整備など、管内において着実に社会基盤の整備を進めるとともに、落石対策、橋梁耐震化、社会基盤施設の長寿命化、道路河川の維持管理などについても引き続き強く推進してまいります。 さらに、全県下で昨年4月から取り組みを強化している「しまねの建設担い手確保・育成事業」のうち、保護者や学校関係者などを含む幅広い層に関心を持ってもらうための建設産業魅力発信事業を事務所としても積極的に行ってまいります。 皆さまにおかれましては、引き続きご理解とお力添えを賜りますようお願い申し上げます。結びに、本年が皆さま方にとりまして幸多き一年となりますよう心からお祈り申し上げまして、新年のご挨拶といたします。

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